東大阪の脳梗塞・関節症に強い訪問リハビリ・マッサージ

脳梗塞の出血部位とリハビリの対応について

脳梗塞は詰まった場所で症状が異なる

Point
●脳梗塞は、詰まった場所、大きさ、詰まり具合などによって症状が異なる
●症状は、阪神の運動障害(片マヒ)や感覚障害ではじまることが多い
●梗塞が起きた場所の反対側にマヒが出るのが特徴

右側の脳に
梗塞が起こると
左半身にマヒが出る

脳は、それぞれの部位によって、手足を動かす、物を見る、記憶する、話すなど、いろいろな働きを分担しています。そのため、脳梗塞の症状は、詰まった部位(場所)、大きさ(広がり)、詰まり具合(程度)、急に詰まったかなどの条件によってちがってきます。
しかし、多くの場合、症状は半身の運動障害(へん片マヒ)や感覚障害(さわられてもわからない、痛みも感じないなど)ではじまります。また、右側の脳の障害は左半身にマヒが、左側の脳の障害は右半身にマヒが出るという大きな特徴があります。これは、手足を動かす命令が、ぜんとうよう前頭葉ととうちょうよう頭頂葉の境をなす「中心こう溝」の前にある運動や野からはじまって、すいたいろ錐体路と呼ばれる伝達路を通って手足に伝えられるのですが、この錐体路が途中(首あたり)で交差しているためです。

どこが詰まるとどんな
症状があらわれるか

次ページに脳の主な血管を図示しましたので、どこに詰まると主にどのような症状があらわれるかを説明していきます。

●内頸動脈が詰まった場合
ないけい内頸動脈は左右に2本あり、左の内頸動脈は左側の大脳に、右の内頸動脈は右側の大脳に血液を送っています。そのため、この内頸動脈が詰まると、脳の半分に血液が行かなくなる可能性があります。
内頸動脈が詰まると、反対側の手足の運動障害(片マヒ)や、顔面神経マヒ、手足がしびれる感覚障害、言語障害、しつご失語(思ったことを口に出して話せない)などの症状があらわれます。
また、内頸動脈がまず最初に出す枝(血管)は目に行く動脈なので、片側の内頸動脈が詰まると、詰まった側の目の視力が急激に低下したり、完全に見えなくなることもあります(一過性こくないしょう黒内障)。しかし、この場合の症状は、多くは一時的なものです。

●中大脳動脈が詰まった場合
もっとも多いのが、ちゅうだいのう中大脳動脈が詰まるケースです(脳梗塞全体の60~70%)。中大脳動脈は、内頸動脈が脳の中に入ってから出すいちばん大きな枝です。
中大脳動脈のはじまりの部分が詰まると、さまざまな症状があらわれます。
片マヒ、感覚障害、意識障害のほか、どうめいはんもう同名半盲といって両目の同じ側が見えなくなる症状が起きたり、利き手の反対側の脳(ゆうい優位半球といい、右利きの人のほとんど全員、左利きの人でも3分の2が左側の脳が優位半球で、言語中枢もこの優位半球にある)の血管が詰まると、失語や、しつどく失読(字が読めなくなる)、しつしょ失書(字が書けなくなる)などの症状が起こります。
手足のマヒは、手と足が同じくらい動かなくなる場合と、かし下肢にくらべてじょうし上肢のマヒのほうが強く出る場合があります。

●前大脳動脈が詰まった場合
ぜん前大脳動脈は、内頸動脈から枝分かれした動脈で、主に脳の前の部分(前頭葉)に血液を送っています。前頭葉は感情、知能、思考、言語などをつかさどる大切な部分で、ここがおかされるとさまざまな精神症状があらわれます。
片マヒも出ることがありますが、中大脳動脈の場合とちがい、マヒは手よりも足に強く出る傾向があります。
意識障害、記憶障害、けいれん、尿失禁などが起こることもあります。

●後大脳動脈が詰まった場合
こう後大脳動脈は椎骨動脈の先のほうの動脈で、脳の後の部分(こうとうよう後頭葉)へ血液を送っています。
後頭葉には視覚中枢があり、ここが詰まると視野の半分が見えなくなったり(半盲)、失認が起こったりします。
また、後大脳動脈はし視しょう床という部分にも血液を送っていますが、ここが詰まると反対側半身にピリピリする不快なじはつつう自発痛(じっとしていても感じるいやな痛み)が起きたり、反対側の手足がふるえたりする症状があらわれます。

●脳底動脈が詰まった場合
のうてい脳底動脈は、左右の椎骨動脈が脳に入ってから合流してできる動脈です。脳底動脈は、のう脳かん幹部という意識のセンターがある場所や、手足を動かす神経、手足からくる感覚神経、目を動かすどうがん動眼神経や、また呼吸や循環の中枢などが集まっている重要な場所へ血液を送っています。
そのため、この重要な脳幹部への血流の流れが悪くなると、強いめまい、吐き気、意識障害、ふくし複視(物が二重に見える)、顔面神経マヒ、感覚障害、こうおん構音障害、えんげ嚥下障害(物が飲み込みにくくなる)、両側の手足の運動障害などが起こります。完全に血流が途絶えると、意識がなくなり、両手両足とも動かなくなって、じゅうとく重篤な場合は呼吸も止まってしまいます。
こうした症状は、脳梗塞ばかりでなく、脳幹出血(71ページ参照)の場合でも起こります。

MEMO
脳梗塞・脳出血は男性に多く
くも膜下出血は女性に多い

厚生労働省は1998年から3年にわたって、「脳梗塞急性期医療の実態に関する研究」を行い、1万7000人の脳梗塞患者のデータを分析しました。その結果、発症した人の内訳は、男性が61.3%、女性が38.7%で、脳梗塞は男性に多いことがわかりました。また、発症した年齢の平均は、男性が68.7歳、女性が73.6歳でした。
脳出血も、やはり60~70歳代の男性に多く(女性の約1.3倍)、出血の原因の8割以上は高血圧によるものです。
脳梗塞や脳出血が中高年や高齢者に多いのに対し、くも膜下出血は40~50歳代が発症のピークで、しかも女性のほうが男性より2倍発症しやすいという特徴があります。

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